楓荘

「ぎゅーっ」て、意外と大切

CAFE BLOG

 

 

我が家の会話の中において

 

登場回数の多い言葉がある

 

それは娘からも妻からも

 

「パパ、ぎゅーして」

 

と言われる。

 

38年間を生きてきて

人から「ギューして」なんて、、

鈴木保奈美のドラマのセリフみたいなの

言われたことがない。

 

 

僕は独身歴が長く

男子たるもの!

というのがあるので

最初は、んなこと、なんか邪魔くさいなぁと感じた。

要するに恥ずかしいのだ。

 

僕は自分自身の行動を

俯瞰して見る癖がある

 

とりわけ照れ臭い場面は

本当に苦手。

嫌い、じゃないんです。

苦手なんです。

こんな濃い顔をしくさって

人前でデレデレしたりするのは

見るに耐えかねないのではないか?

 

人前であっても無くても

どうリアクションを取れば良いのかわからない

だって俯瞰して自分を見てるから

自分のこの風貌で

照れてハニカム顔を

可愛いなぁなんて思えない

 

 

でも、照れくさいような事を

してくれる相手は嫌いじゃないし

むしろ愛されてるんだなぁという

嬉しい感情がある。

 

 

矛盾というのか

溜飲が下がらないのか

嫌いではないが苦手。

あるいは好き。

あまのじゃく。

 

 

まぁでも

なかには照れくさいことが

似合う人もいる。

 

 

特に10代や20代の若い子なんて

若気の至りもあるし

そういうのしても恥ずかしくないよー

オジさんの青春時代にそういうの欲しかったよー

て思うん。

SNSのハッシュタグ

#おしゃれさんと繋がりたい

#選んでくれてありがとう

#愛 #LOVE

#こう見えて○○

#○○サイコー

#空が好きな人と繋がりたい

とにかくなんでもかんでも

#〜〜と繋がりたい etc….

 

 

全然良いんです。

こう書くと僕がディスってるように思われてしまうかもしれませんが、そうじゃないんです。

僕だって使うことはよくあるし。

 

事実、今となっては

こんな僕ですら

ブログやインスタで『愛』について

も語ったりしてるわけですし。。。

 

 

昔から僕と関わりがあったりする人達からすれば

 

 

「あいつちょっと変わったな」

「なんか洗脳されてないか」と

 

 

思ってたりするのかもしれない。

 

 

でも実際に変わったか・・

 

うん、変わったね。

 

 

受け入れる事ができるようになった。

 

それができるようになったのも

結婚をしてから

家族からは本当に色々な事を

学ばせてもらってます。

 

 

 

5人兄弟で上の兄弟たちとは歳が離れた

末っ子が故なのか

自分勝手でワガママな僕は

これまで働いてきた職場でもなんでも

自我を押し通してきた

 

意味のない残業はしない。

 

よほどの事がない限り同僚と飲んだり、遊んだりしない。

 

オフの日は特に。

 

それで職場内で浮いた立場になろうと構わない

 

なぁなぁで互いを受け入れるような人達と群れたくない

 

だから営業職はホンマに出来が悪かったし

 

上司にもあまり可愛がってもらえなかったなぁ。

反対にクセの強い人には気に入られますが。。

 

 

歳を重ねるに連れ

色々な経験も重ね

増える自我と自信

によって、

自営業という形にハマったんかな。

 

 

自分がこれは正しいんだという

信念を持つのは大事

でも

時には間違ってる事もある

それを見返りなく愛情を持って指摘してくれるのが

妻であり、娘であり、家族で。

もちろん友人たちもアドバイスをくれる事があります。

時には、お客様からも。

 

 

ありがたい事です。

 

 

大人になって自分を気に掛けてくれる人がいるのは

幸せなことなんだよ。と最近になって気づきました。

 

 

そういう面も含めて、うん変わったな。

 

 

今でも何かを感じ

瞬間的に沸く感情は変わらないが

 

一呼吸置いて、考えを改める事ができるようになった。

 

目の前の大切な相手が望むのなら

僕の意固地を崩せるようになった。

もちろん喧嘩だってするし

時には意固地を崩すまでに時間が掛かる時もありますが。

 

 

でも心の中では

妻と娘の笑顔が見たいから

そうなれるように考えを改める。

 

 

先ほどの話に戻りますが、

SNSというのがあるから

ハッシュタグなど

独自の文化として派生しているのも受け入れます。

 

 

むしろ小バカにしたり

イラッとする方達のほうが

 

実はそういう投稿に憧れを持ってたりしてる気もするし

憧れはないにせよ、そこに感情を持ってかれているわけじゃないですか。

 

 

いつからだろ

他人の反応を過剰に意識し出したのって

 

 

うーん、、僕の記憶としては

情報を受け身で見るだけだった時代に

ヤフーコメントの機能が登場した頃からかな。

 

 

最初は芸能人や著名人だけだったんだと思う。

攻撃対象にされるのは。

 

 

今でもキツイ事書かれてたりするけど

10数年前とか

エグかったなぁ。

今はそうでもないのかわからないが

 

そういう少数派の非難を気にするあまり

おかげで大好きだった番組などが面白くなくなっていったり

打ち切りになったり。残念。。

 

そうそう当時は

コメント荒らしで

毎回トップの方に上がってくるハンドルネームの方がいた。

 

またコイツかぁ!と

 

その方に対して反対意見を唱える人のバトルもありぃので。

 

まぁそれらを読むのを楽しみにしていた

自分も同類なのかもしれないが

 

 

かと思えば、訃報のニュースには

 

それまでボロクソに書き込んでた人が

 

「ご冥福をお祈りいたします」って。。

 

その亡くなった方と親しかったわけでも

ファンであったわけでも無い人に限って

 

 

「我、聖人なり!」と言わんばかりの振る舞い

 

いつしか、トップに上がってくる

コメント荒らしの素性も

暴かれたりするようになったり。

 

 

そういう事で、特段気にも掛けなくて良いところに手をだし

手を出したがゆえに自爆してしまう事が起き

 

 

mixi、Facebook、Instagram、Twitter等で

著名人だけだったのから、一般人同士が攻撃し合う

会ったことも話した事もないのに。

 

今年放送していたドラマ「3年A組」は

まさにそういう視点を突いてた。

 

 

でもまぁ、SNSが悪い面だらけではないんですよね

 

学校を卒業後、離れ離れになった友人たちと繋がれたり

またそれによって、会いたかった人にも出会えたり

ひょんなところで繋がったり

共通の趣味の仲間を見つけれたり

 

 

新しい流れが出てくると

それを危惧する空気が出るが

 

いつの間にか、ホンマの空気みたいに

呼吸するかのように当たり前に浸透し

 

 

・・・・・・・・・ん。

 

 

あ、テーマは

「パパ、ぎゅーして。」ですね。

 

そう、話が大幅にそれたようで

もうちょっと待ってくださいね、実は繋がってます。

 

 

僕は人が集まる場所が苦手で

そういうところに出向くとどう振る舞えば良いか戸惑う

そのくせ、周囲からは面白い人と思われたいから

 

mixi、Facebook , Instagram を始めるのがまぁ早かった。

 

実際に人と会わずに自分の個性を出せるから。

 

日がな一日ズー〜っと、「いいね」を気にして

 

ようもないのに大阪市内、堀江や梅田にドライブし

する事がないから

お腹チャポチャポでもカフェに入ってはコーヒーを頼み

何度も大阪に行くせいで

入る店も決まってくる。

 

カフェのスタッフに

「あの人、いつも一人で暇なのかな」

 

と思われたくないから

着信ないのに、

さもビジネスの商談話しをしているような

エアー電話(独り言)をしたり

 

 

ノートPCなんて普段まったく使わないのに

見せかけの為だけに持ち歩き

 

もしカフェのスタッフが後ろを通った際に

チラッと見えるように

 

「関西 新テーマパーク プロジェクト 創案」

 

と、これみよがしに一大プロジェクトのようを手掛ける者ですよーって

 

架空の事業計画書なるものを作成していたり

 

 

ダサい。

 

いやホンマダサいよ俺。

 

もうなんだろう、細胞レベルでカッコ悪い。

 

こんな風貌して歳も重ねてるが

カッコいいと思う基準が中学生レベル

 

キザな行動がカッコ良いとされてた

トレンディドラマの時代よ再熱してくれと熱望する。

 

それに、もしそんな一大プロジェクトを本当にしていたとしたら、カフェのスタッフも声を掛けにくいだろうに

 

「すごいお仕事をされてるんですね」

 

と声を掛けられることを期待していた。

 

いやいや、そもそも

関西新テーマパークプロジェクトって

すごい仕事なんだろうか。

 

そういった

現実の世界でも

誰とも繋がってない人にむけて

自分を偽り、アピールしていた

 

 

でも疲れた。飽きた。

虚しさも出てきた。

 

 

その頃の仕事柄、ごくわずかな人としか接触しないから

 

 

いろんな人に自分というのを認めてもらいたくて

 

いつしか自分の店を持つことに憧れを持ってきた。

自分の店というのは、自分がその場に立つ店のこと。

 

自ら出かけなくても、お客様が来てくれる。

 

そう、もうこの時点で考えが甘いよね

 

お店を出せば、自然とお客様が来てくれると勘違いしている。

 

自分のイメージを形にする事ができれば

きっと人は寄ってくる。そういう変な自信だけは昔から治らない。

 

実際に、お店構える事ができた。

 

むろん、お客様なんて来ない。

 

ここは海が近いのでハイシーズンは5月から8月

 

それなのに、オープンは10月末

 

しかもカフェの前の道は、この辺りの住人しか通らない

道の先は行き止まりという環境。

 

看板も出していない。

 

もし、道に迷ってきたとしても

誰もカフェだとは思わずに通り過ぎる

 

オープンして早3年、いまだに同じ地区に住んでいる人ですら、ここでカフェとゲストハウスをしている事を知らなかったという方も多くいる。

 

ここに店を作るなんて誰も思わないから。

 

 

お客様は

1日に1組じゃなくて、1週間に1組

 

ていう感じでした。

 

 

以前の仕事には区切りをつけた以上

 

後戻りできない

 

さらに消防法や建築法によって予想以上の出費もあり

 

運転資金なんて殆ど残ってない

 

実際のところ、オープンしているが融資金はまだ降りてきてない。

 

なんせ、旅館業の営業許可が下りてこない以上は

融資の実行がされないのだ。

これは以前のブログでも書いてた事かもしれないが

計算が大幅に狂わされた。

 

自分の考えの甘さと、誰もこない寂しさ

日が暮れる早さと寒さが追い討ちをかけるように

気持ちを滅入らせっていった。

 

 

愛犬のレノンには

「レノン、大丈夫かなぁ、やばいよなぁ」って

返答のない独り言を毎日呟いてた。

 

それでも毎日、お店を開けていた。

 

あの頃は今と違って特に決まった営業時間はなく

朝10時から夕方6時ごろ

金土は夜7時から夜11時

 

夜にお客様ひとりで来た時に深夜2時くらいまで

お客様が帰るというまで黙って開けていた。

 

2種類のパイとタルトを焼いては

オーダーが入らずに自分で食べて処理する日々。

 

 

それから、ブログやインスタなどでフォロワー数の多いお客様が来てくれる事があり

 

うちの楓荘ホットケーキを投稿してくれた事がきっかけで

 

お客様がチラホラと来るようになった。

追い風のように、和歌山のフリーペーパー

Lism 、agasusさん

に取り上げてくれることもあって

あとはSNSで拡散していって、今もこうして続けていけてます。

 

 

そうSNSに救われてるんです。

 

そして、今の妻も

SNSでウチのことを知り、宿泊しに来て

海が近い環境とか、都会の喧騒とかけ離れた静かさとか看板犬たちとかを気に入ってくれて

頻繁に訪れるようになって、娘のアドバイスもあって

結婚に至りました。

(ここの部分はまた別のブログで書きます)

 

 

そうして、一緒に暮らすようになり

 

 

「パパ、ギューして」と言われるようになりました。

 

 

今ちょうどCMでも流れているように

 

#7秒ハグ

 

一部では物凄い批判的な反応が上がっているようですが

まぁ僕も独身時代に観ていたらイラッとしてたかもしれない。

 

 

なんにせよ、実際にするようになって

ハグの効果はあると思います。

 

よく海外の映画やドラマでハグをするシーンが多いのも

今では納得できる。

 

 

 

我が家では1日に数回

ハグと、互いの目を見て見つめ合う事を大事にしています。

(ようやく本題です、、すみません)

 

義務ではなく。

 

最初はぎこちなさもあったし、そんなのあえてするような事か?って本当に思ってた。

 

だから、それをするしないでケンカもしました。

 

でも気づく

 

たったこれだけの事が

 

言葉以上の癒しを与えてくれるんだなぁって

 

そして感じ取れる

 

相手の今日の調子とか機嫌とかそういうのも

 

 

妻とケンカしたあとも必ずハグをする。

 

娘を叱った後もハグをする。

 

 

ギューってしている間、

 

されてる相手以上に

自分も優しさに包まれてる感覚

不思議と怒りも収まってくる

 

だから、大事。

 

 

そして今目の前にハグをできる相手がいるなら

 

 

絶対にした方が良い。

 

 

あ、これまで何度も書いてきたように僕は無神論者ですし

 

かといって宗教を批判するわけでもなく

 

ハグ教(あるのかわからないが)を布教する者でもないです。

 

 

ただ、出来るのなら

 

した方が良いって思うんです。

 

 

毎回こういう事を書くのって恥ずかしさもありますよ。

 

実際に一般人の僕のブログなんて誰が見るのか?

広告バナーも貼ってないのにそない真剣に長文を書く事なのか?

 

って。

 

でも、人前に立つ仕事をしていて

 

少なからずとも、ウチのお店を好きでいてくれる人には

 

今よりもハッピーでいてほしい。

 

 

そして僕が経験したことで良かったと思えることは伝えたいなぁって。

 

 

 

はぁ、今回も話が長かった。。

 

そう話が長いといえば

 

「俺の話は長い」というドラマにハマっています。

 

それだけなんですけど、掛け合いが面白いなって

人と人が面と向かって話すのは楽しいなって。