楓荘

祝・テレビ放送! からの断水! そして思うこと

CAFE BLOG

 

 

 

 

 

 

 

先日    と言っても2ヶ月ほど前に

読売テレビ 夕方の情報、報道番組

かんさい情報ネットten  「街かどトレジャー」

にて、「楓荘めでたいもち」をご紹介していただきました。

 

もともとよく見ていたコーナーで

 

ますだおかだの増田さんが関西の街をロケして

面白いお店や人達に出会う番組なのですが

このコロナ禍で自らロケがし難い状況らしく

 

5月ごろだったかな。増田さんが

お店側の方から、ウチの商品を紹介したいという希望があればご応募ください。

 

 

と、初めて発表したのをたまたま見ていて

すぐにスマホで応募しました。

 

しばらくして、番組のスタッフから連絡があり

ロケをしたいとのこと。

ただし、6月どこかの水曜日で

決まり次第、ご連絡します。

 

しばらく待っておりましたが、6月も残すところあと一週。

連絡は無い。

 

 

あぁ、他のお店に決まったのかな。

もしくは非常事態宣言とかの影響で、そもそもコーナーがなくなってしまったのかもしれないなぁ。

 

とちょっと、いやホンマはかなり残念に思いました

 

割と僕はミーハーなもんで😅

商品の紹介ができない残念さもさることながら、学生の頃から見ていた ますおかの 増田さんと喋れるという楽しみがなくなったのが残念でした。

 

20代前半の仕事柄、あと持ち前の行動力で

芸能人やモデルさん達と知り合うことは多かった方なので

あまり緊張とかはしないんですが

 

お笑い芸人の方と会うときは毎回緊張しました

 

中でもダウンタウンの松本さんの時は、仕事ではなく

たまたま入った小さな飲食店、たまたま入った狭い服屋

など割と短い期間に3回ほど遭遇し

 

プライベートらしかったので、話しかけるのは失礼かと思いつつもほんと店員さんを含めると4人ぐらいしかいないので

 

流石に3回目の時は思いきって、声をかけました。

 

松本さんも、この濃い顔のおかげで覚えてというか思い出してくれたみたいで 2、3言

お話をしたけど全く内容は覚えてません。

 

 

なんというかお笑いの方は芸風にもよるかもしれませんが

漫才師の方は頭の回転が速いし空気を読んだり、相手が何を思っているのかとか瞬時に見透かせれるという思いがあったので

 

面白いことを話そうなんてとてもじゃ無いけどできないし

 

かといって寡黙なのも変なので、ほんまに当たり障りのない普通な話しかできなくなります。

 

 

なので、あらためてロケのお話をいただいたときは

 

1回目のオファーの時よりも、緊張感が増しました。

 

というのも、そのお店側からの依頼をして

増田さんが来店するコーナーが改めてスタートしており

他のお店さんが面白い話をしたりして盛り上がれば上がる放送を観る度に、

 

やばいやばい、なんの話ししたらええん

商品を食べてもらって「美味しいやん」とか簡単なんで終わってくれたらええのに

 

そのコーナーが回を重ねるごとに

おもろいオーナーさんが出てくるわ、増田さんが食している間にアテレコしたりするわ。できることがなくなってくる。はよ来てーって思いました。

 

その後

事前打ち合わせがあり、スタッフさんが

変に面白い話をしようとか何も用意しなくて良いですよ。

 

増田に任せておけば、うまくいきます。

 

 

おぉ、なんという自信、そしてなんという力強いお言葉😭

 

 

いざ、撮影当日

実はこの日は街かどトレジャーだけでなく、他のSNS媒体の取材も入ってて、時間もテレビロケが終わったらすぐ取材というスケジュールでした。

 

あいにくの雨、いや大雨、土砂降り

 

これ大丈夫?って思うほどの大雨

 

(放送の際、テレビで見ると雨ってあまり分かり難いんやなぁと思いました)

 

ええ天気の中で、明るい雰囲気で進めたかったなぁと思ったんですけど

 

 

さすがは、プロ。

 

僕が固くなっているのを見抜いたのか

妻の方に話を振って明るい感じになり

 

フワッと話がしやすい雰囲気になりました。

 

 

そこからはもう、増田さんの回しで

どんどん話を引き出してくれる。

 

ちょっと情報しってたんやないの?と思うぐらい

面白い方に話の方向性をむけてくれる。

 

 

と、ここで話変わりまして。

 

実は9月と10月の2ヶ月間

定休日が火曜と金曜になっておりました。

 

通常は火曜のみですが

 

わかやま産業振興財団の専門家派遣制度というのを利用して

 

毎週、金曜日に専門家の方と打ち合わせをして

ウチの場合ですと「楓荘めでたいもち」の売り方についてアドバイスをしてもらう

 

んで、その最初の打ち合わせで

 

僕たち夫婦の話をしたんですが

それが面白いとなり、そういうエピソードとかも大事ですよと教えてもらいました。

 

自分のことだから何が面白いのか気づかなかったです。

 

んで、今度撮影があるんですけど

と専門家の方にご相談したら

 

夫婦の出会いのエピソードは話した方がよいとアドバイスを受けておりました。

 

 

ここで話をロケに戻しまして

 

増田さんの心地よいペースで、自ら夫婦の話を切り出していくのは難しいかなと思いましたが

 

良い感じのパスが来たので

 

放送でご覧になられた方がわかるように

 

出会いのエピソードを話すことができました。

 

増田さんも、今日はもう商品はいいですわ。って言い

僕もそれはちょっと!って言いましたが

 

実際のところ、もうホンマこのまま終わってもええなぁぐらいの雰囲気でした

 

なぜか、それは

仕切り直して「楓荘めでたいもち」を作り提供するのですが

 

増田さんが実食される際は黙食されるので

その間をどうやって繋げば良いんやろという

 

当初に抱いた不安が一気に戻ってきたからです。

 

これまでの人がしてきたように僕も面白くもなんともないアテレコしましたが

 

最初だけちょっと流れて

その後は綺麗にバッサリとカットされてました(ご配慮ありがとうございます。。)

 

気づけば、土砂降りだった雨も上がり

青空になり

 

とても楽しい時間を過ごすことができました。

 

 

放送されたのが予定より諸事情で1週間延びましたが

 

観ると、

あれ?僕ってこんなにモジモジしてるん?

なんか姿勢悪っ、終始 テヘヘみたいな姿勢でしたし

妻と並んでるんで余計に自分の姿勢の悪さというか目立ってましたね。。

 

たくさんお話をさせてもらった中で、自分でも弱いなぁと思ったエピソードは予想通りカットされてました。

 

全体的に見て、商品というよりも夫婦のエピソード感が強かったです。

放送を観て来ていただいたお客様にも、夫婦のエピソードのことが印象的だったようでその話をよくされました。

 

後は、コンビニやスーパーのレジでも話しかけて頂いたり

しばらくはどこ行ってもテレビ観たよと話しかけて頂く事がありました。気恥ずかしいですが、お店を知ってもらえて嬉しい気持ちが大きかったです。

 

放送されたその週末、ほんとにありがたいほどのお客様に来ていただき、あの番組ってこんなにも沢山観ているんだ

 

テレビ離れがと言われてるけど

 

やっぱりテレビの影響力ってすごいなぁ

 

明日からはもっと生地を用意しないと

 

 

その晩、買い出しから帰ってきたら友達からLINEが来てて

大丈夫か?と。

 

なんのこと?

 

断水。

 

ん?

 

普通に水は出てるよ。なんで?

 

知らんの?水管橋が崩壊したニュース

 

 

え?

 

ネットで調べたら

 

何これ?っていうなんか映画みたいな画像が出てきて

 

そうこう話ていると、あれ水の出が弱まってきてるかもー

 

あ、こっちの蛇口はめっちゃ弱なってるわー

 

 

断水🚰❌

 

まじか。なんで今このタイミング。

地元の方ならわかるかもしれませんが、磯の浦は夏の海水浴シーズンが過ぎると

それはとても静かな場所になります。

(冬の磯の浦ってとっても綺麗なんです。夕日も朝日も)

 

閑散期が長いのと、コロナの影響がまだある中で

今回の放送は渡りに船というか、カンフル剤というか、救いの手でした。

 

 

が、断水のために営業はできない。

 

断水した日の晩、すぐに近くのスーパーに行ったけど

水を求める人だかり、昨年のマスク騒動を思い出しました。

 

でも、和歌山市の北部だけだからAmazonでなら水がすぐ届くはずと思い検索したら、翌日お届けがあったのでとりあえず8ケース。

 

これで、生地と器具洗うのがどれだけ使用するのか試そうと思い。水は待つことにしました。大丈夫、営業はできる。

 

 

それよりも、この日に滞在している宿泊のゲストの方へのフォローが大事。

 

幸いにも断水前にシャワーなどは済まされてたみたいですが

歯磨きができない、トイレはどうすれば良いですか?と

 

この辺りの地域は井戸水を持っている方が多く、楓荘も庭に井戸水の蛇口はあり、トイレ用の水は確保できました。

 

しかし、ゲストは2階に滞在

しかもトイレって一回でこんなに水使うの!?

一回で8から10リットルぐらい流してる。

 

これトイレの度に毎回持ち運ぶんかぁ。

 

前にイベント出店した時に買っておいたポリタンクがあったのでひとまずそれに貯めれるだけ貯めて、2階において起きました。

 

 

翌朝

申し訳ないので、ゲストにはいくらかの対応をし

チェックアウトしていただき

 

あれだけの破損を目の当たりにしたので、そんなすぐに復旧はないだろうなと思い、すぐまたAmazonで水を追加発注

 

そして11月まで入ってる宿泊者に連絡を取り

 

こういう状況で復旧がわからないので、申し訳ないですがキャンセルしていただけますか?もちろんキャンセル料とかは発生しませんので。と謝りの連絡。

 

ウチはまだ小さいゲストハウスですが、お隣の地域のホテルとかは800件ほどキャンセル連絡をしたらしいです。。

 

とりあえず、水が届くのを待とう。

 

Amazonの注文履歴をチェック

 

お、出荷はちゃんとされてるみたいだから

お昼ぐらいには届くだろう。

 

 

時間ができれば、Amazonの配送状況を確認。

 

ずっと変わらない画面。

 

不安がよぎり、配送会社に連絡したら

 

案の定、大型のセンターで大量のお水とオムツがどんどん着荷していて仕分けが追いつかないのでいつお届けできるかわかりません。とのこと。

 

 

同じ和歌山市北部の配送会社には頼んだお水が届いてるのに

手元には中々届かない。

月曜の営業は閉めるしかないなと。

娘も学校が休校になったので、街の状況を見るついでにランチでも行こうかと出かける。

 

そりゃそうか、どこも断水してるから近所の飲食店はどこも閉まってる。

 

水管橋が架かってた紀の川向こうの

市の中心地にある知り合いのイタリアンTaveTabへランチに。

 

当たり前だけど、普通にお水は出してもらえるし食事も美味しくいただけたし、何よりもトイレが普通に行けた。

 

 

帰宅途中、橋を越える辺りで車に異変

 

あ、オーバーヒートしそう。

 

たまたま橋を渡って少し走ったところにオートバックスがあったので、立ち寄り

 

車を見てほしいと言ったが

順番待ちで今日中に見ることは難しいらしく

仕方なく保険で車を引き取りに来てもらうようにした。

(原因はラジエーターの経年劣化による破損の冷却水漏れ)

 

車もまた違った意味で経年劣化の水による影響とは。。。。トホホです

 

待ってる間、さっき空腹が満たされて心に余裕ができたのか何気なくトイレに行こうって思ったら

 

あ、橋渡ったから断水地域や。

 

車を引き取ってもらい、代車を借りて帰宅。

 

途中、コンビニ数軒寄ってみたけど

もれなく水はどこにもない。

そしてトイレも借りれない。

 

 

帰宅後とりあえず、容器に入れれるだけ井戸水を貯めて

トイレのお水を用意

 

 

これいつまで続くんやろ。

 

あ、今日のお風呂どうしよ。

 

いつも行ってるスーパー銭湯があるやん。

てかあそこも断水地域か

 

いわゆる町の銭湯は数少なくなってきてるし密になるよなぁ

僕一人なら気にしなくても入れるけど

やっぱスーパー銭湯しかええかなぁと中心地のスーパー銭湯を探す。

 

 

なんせ何をするにしても紀の川を渡らなければならない。

 

陽が落ちるのも早くなってきた時期

 

対岸とコチラ側との河の間で

目に見えない壁 フィルターがかかってるように見える

 

川向こう街の中心地のネオンがとても潤いに満ちていて

 

水が流れていないというだけで

 

コチラ側もネオンは灯っているけれど

停電の時とはまた違う、乾燥を伴った静けさが漂ってるなぁって感じました。

 

案の定

 

スーパー銭湯は激混み

 

体を洗うのを待つためにオッサンが列を作って

スッポンポンで待っている異様な光景

 

(「刑務所のルールブックと」いうドラマを観ているので、なんかそういう施設の入浴時間みたい)

 

密がどうとか言ってられない。

 

このお風呂タイムをいつまで、あと何回過ごさなければいけないのか。

 

クタクタな状態で銭湯をあとにし帰宅。

 

そしてトイレ用のお水を貯める作業。

 

《《これ、補償出るよね?》》

 

一般家庭だと、ポリタンク代、銭湯代、ガソリン代など

結構掛かるよ。

 

とくにウチみたいに飲食や宿泊業だけでなく

水を扱う業種なら、余計な出費と収入減が合わさる

 

更に、いつまで?というストレスや不安もプラスされる。

 

うーーーーーん。。。。。。

 

そうや!!

事業の火災保険やビジネス保険に入っているので聞いてみよう!

 

保険業者さんからの回答は

 

「その水管橋は今のところ報道されているのを観る限りでは、自然災害で壊れたものではないですよね。例えば、風による影響で障害物が水管橋にぶつかって破損した場合であれば保険適用にはなってくると思いますが、経年劣化によるものですと、お客様が入られている保険では補償外となります」

 

OMG   OMG   OMG

 

オーマイガー

 

オーマイガー

 

 

あとは和歌山市に頼るしかない。

 

財政難かもしれませんし、選挙時期も重なってましたし

色々と大変かと思いますがどうか和歌山市お願いします。

( 11月27日(土)現在では、水道代それも上水道代のみ1ヶ月分の減免のみ。。 )

 

 

と、

嬉しいテレビ放送から一転して落とされた感じばかり書いてますが

 

 

たまたまインスタグラムで見た

和歌の浦温泉萬波     さんが通常、日帰り入浴は午後3時までとなっているのですが

 

断水地域に住んでいる方は、午後10時まで入浴ができ、しかも入浴料も550円!!という優しさ。

 

インスタグラムだけの情報だったのか

断水2日目、早速 和歌の浦萬波さんへ

 

昨日の激混みスーパー銭湯が頭をよぎり

16時前に到着

 

家から車で30分ほどのドライブと、景勝地というのもあって

ちょっとした温泉旅行に来た気分。

 

施設内も綺麗で、なんと言ってもびっくりするほど空いている。

 

露天風呂なんて貸切状態

 

海が見えて、とても良い気分転換になりました。

 

お風呂から上がると、娘も楽しかったのか笑顔だし

 

なんだかこういう状況だからこそ

余計に優しさが染みいってきて

 

前日とは打って変わっての心地良さで帰宅できました。

 

 

そして、

やっぱり家族って改めて本当にありがたい存在

 

妻はいつもポジティブに僕を支えてくれる

休業になっても

今は休みなさい、っていうことなんだよ。と

 

娘も、こういう状況を非日常として楽しんでいる。

 

僕がもともとネガティブ思考で

よく売上や先の事で落ち込んでいると

 

妻も娘も、大丈夫!って言ってくれる

 

 

僕は年に何回か思う

 

妻や娘たち、そしてレノンやワンコたち、猫のまるくん。

 

 

 

頭が良いわけでもない、あれもこれも長続きしない

コレ!という強みもなければ、欠点だらけじゃないかって

 

そんな僕のところに来て幸せですか。

 

違うな、

 

幸せであってほしいと。

 

願います。し、

 

 

そうなるためにもっと頑張らんと

 

 

 

復旧するまでの数日間は毎晩

 

和歌の浦萬波 でお世話になりました。

 

行くタイミングが良かったのか

いつも混んでいなくて、とても良い湯に浸かれました。

ほんとありがとうございました。

 

 

これを書いている今、もう断水から1ヶ月は経ち

本格的な冬に向かっています。

 

楓荘を始めてから丸5年が過ぎました。

 

先のことは分かりません。

 

でも、楓荘ファミリーが楽しく過ごしていければ

 

心地良い空間になるだろうし

 

そして来店してくれたお客様にも

ネットで注文して頂いたお客様にも

 

心地良い気が伝わると思います。