楓荘

リニューアルOPEN 『かえで食堂』

CAFE BLOG

9月中旬からカフェ楓荘改め

 

磯の浦に来たからには、せっかく海の町に来たから。

「かえで食堂」でしか食べれない味を。のコンセプトに

 

和食を中心とし、カフェメニューもそのままに

「磯の浦 かえで食堂」

としてリニューアルしました。

 

 

今後、増えていく(戻ってくる)海外からのお客様。

行動制限がなくなって他府県からくるお客様。

近場でもまだ来られたことのない未来のお客様。

 

今ある人気のカフェメニューは残しつつ、かねてよりニーズのあった和食、特に魚料理を提供できるようにしたいと思っておりました。歳を重ねたせいかもしれません。肉より魚。肉も好きだけど、魚。

 

ここで少し遡ります。

 

僕は和歌山の新宮市出身。そして新宮の中でも飛び地に当たる三輪崎という漁師町で生まれ育ちました。

幼い頃から近所の漁師の方にマグロを頂いたり、軽トラで魚を売りに来るおじさんがいたり、目刺しの丸干しは常に食卓に並んでる。

「しらす」と思っていたのはちりめんじゃこだった。

硬い時と柔らかい時があるていう認識ぐらい。特にウチはちりめんじゃこが多かったから、しらすが美味しいと思うイメージはなかった。いやいつでも食べられる魚自体に飽きていた。

 

だから上京したての20代前半は肉ばかり食べてた。

 

でも20代半ばを超えてくると、刺身だったり煮魚や焼き魚を欲してくる。自炊はよくしていたけど、魚は調理した後の生ゴミとかそもそも捌けないのもあって魚を買うことはなかった。

 

たまに帰省した時、

学生時代の僕が肉を欲していたからか

母親はハンバーグだったりカレーだったり肉を焼いてくれたりしてくれるけど

その副菜に出てくる、ひじきや山菜の炊いたんがめっちゃ美味しい。むしろそれ主菜でいい。じゃこおろしもこんなに美味かったっけ??

あんなにパサパサして、なんでこんなものわざわざ作るんやろ、食べるんやろと思ってたシビの煮物やカツオの生節も美味い。

 

以来、帰省して母親にご飯をお願いするときは煮物や魚をお願いしていた。

 

30代になり

 

時間を持て余していたので、よく食べ歩きに出かけた。

 

そこで美味しかったものを自分でも作ってみようという事にハマった時期がありました。

 

泉佐野の市場に出かけて赤エビや魚など好きな魚介類を買っては、小洒落た料理を作ってました。いろんな種類の料理を作っては一人で写真を撮ってました。その時の経験が今に役立ってると思います。

 

またその頃は作業服にオイルとホコリ塗れ、女性っ気もなく会話もなく多国籍な人達がいる雑多な場所で仕事をしていたから

 

いつか今まで自分が興味を持って見てきたものとかセンスとかを表現できる場(店)を作りたいなぁって思ってました。

 

まぁそれが今の楓荘になります。

 

すみません、思い出話になりました。

 

 

そうそう、磯の浦で飲食店をするにあたり

「しらす創り七代目山利」さんが近くにあるのに

絶品しらすを活用できていない事はずっと気がかりでした。

 

 

なぜかというと、美味いし磯の浦の名産だから。

 

まだお知り合いになる前に

サーフィンの帰りに立ち寄って、釜揚げしらすを買い

家でしらす飯を食べた時に

 

うわ!めっちゃ美味い。

しらすってこんなふわっふわなんや。

 

衝撃を受けました。

 

ただザ・カフェみたいな感じでやってしまっているので

 

そこに無理やり和のメニューを入れるのは

楓荘全体のイメージから統一感がなくなるなぁと思ってました。

 

ただ磯の浦にまた来てほしいから

ゲストには山利さんを紹介したりしていました。

 

コロナ禍になって夜営業もなくなり

 

宿泊客のみなさんは、買ってきたもので自炊されたり

どこかに食べに行かれたり

 

カフェメニュー(ハンバーガーなど)でよければ作りますよ。と伝えても、せっかくだから魚とか和が食べたいと言われます。

 

一時期は、宿泊予約の際に朝食を希望された方に

友ヶ島海苔、昆布の佃煮、みなべの梅干し、山利のちりめん山椒などを並べた白粥の朝食を提供してましたが

チェックアウトギリギリまで起きてこない

電車に間に合わないと食べずに出られる方

僕にはわからないヴィーガンの厳しいルールなどなど。

 

朝食希望されて食べなかった割合が4割を超えてくると

早起きして朝食の準備をする事に虚しくなりやめました。

 

でもやっぱり、朝食を望んでいる方は多いし

 

僕自身も、せっかく美味しいものを

他所ではなくウチで食べてほしい。

 

全メニューを和食にする事で

 

朝のご飯炊きや仕込みの時間が必然と早くなるので

お客様に朝食を提供するのも苦ではなくなる。

 

オープンして6年目、いろんな出来事があって

 

この先の町や訪れる人達の変化を見据えた上で

最初はハンバーガー目当てのお客様など戸惑うだろうけど

 

思い切って方向転換しようと決めました。

 

 

まずは磯の浦に来たからには「山利のしらす」を中心としたメニューを考え始めました。

 

カフェ時代にもパスタなどのメニューに取り入れることも考えましたが

 

一流の料理人ならまだしも僕が変に熱や手を加えるよりかは、そのまま味わってもらう方が良い。

 

そのまま出せることの利点もあって

これまで中止していた宿泊客への朝食も

しらす丼なら提供しやすい。

 

「奇跡のしらす丼」

が決まりました。

 

山利さんが運営している

 

横浜のNEWoMan YOKOHAMA

にある人気店 「しらす食堂じゃこ屋七代目山利」

 

の盛り付け方がとても良くて、参考にさせてほしくて

山利の木村さんにご相談したところ

快く全然良いよと言ってくれました。

(懐が深い。)

 

もちろん全て丸パクリしてはいけないので

 

かえで食堂では、ダシ醤油とオリーブオイルを添えてます。

 

しらすとオリーブオイルって相性が良くて

よくパスタとかでも使われるぐらい。

 

それが丼になっても合うのか?と思いますが

 

めっちゃ合うんです。

 

味に奥行きが出ます。

 

しらす自体が美味しいものじゃないと

オリーブオイルに負けてしまうので

 

ぜひウチで食べてほしい。

 

こうして「奇跡のしらす丼」が出来上がる。

 

 

となると次は汁物が必須。

 

それはまた次回に綴らせていただきます。

 

リニューアルして10日ほどですが

やはりハンバーガー目当てのお客様が多いですね。。

せっかく目当てに来てもらったのに申し訳ないとは思いますが

 

でも、かえで食堂の定食はハンバーガーを凌ぐ美味さです!