楓荘

【続き】とん汁にした理由。

CAFE BLOG

 

 

前回、「奇跡のしらす丼」がメニューとして決まり

となると、汁物が必須だよねー。と

 

 

まず最初に浮かぶのは定食といえばお味噌汁。

 

でもお味噌汁って

結構お腹いっぱいになるから

けんちん汁とか、吸い物も考えましたが

 

迷う時は原点に戻るようにします。

 

カフェの頃からそうですが、自分が食べたいものを作る。

 

そこには料理人として修行した事もなければ

飲食店でバイトしたことはあってもホールしかしたことない。

料理の基礎が無い負い目もあって

(いまだに肉や魚の捌き方が上手くないどころか野菜の切り方も苦手です)

 

 

自分の好きなものなら興味を持って作れる。

毎日作らないと行けないから尚更。

 

となると、脇役としての汁で腹一杯になるのはどうかと

思ってたのに、お味噌汁の中でも特にお腹いっぱいになりやすい、とん汁にしました。

 

なぜか?

 

ただ豚汁が好っきゃから

です。

 

 

お味噌や具材も

各家庭やお店によって様々だけど

豚汁であればどれも好き。

 

その中で甘いお味噌汁が好きだから白味噌をベースにしよう。

(出張で愛媛県に行くと朝食に出てくる味噌汁は白味噌で美味しかった)

 

 

だがこの白味噌選びがすごく難しい。

 

僕はお漬物が食べれません(梅干しは好きです)

 

とくにぬか漬けが、匂いも見た目も無理なんです。

 

(お漬物屋さんすんません。)

 

子供んころ、母親がよく朝飯の時に漬物を出すので

ぬか床を触るんですが

ぬかの匂いがすると一気に食欲がなくなってしまう。

 

だから、親が食べる前に先に自分だけたべさせてくれと。

食後すぐにダイニングを離れてました。

 

もうこればっかりは仕方がない。

 

何度か食べようと挑戦したこともあったし、食べたこともあったけど、やっぱり無理で。

 

で、この白味噌なんですが

 

良いモノほどなのかわかりませんが、なるべく無添加なのを選ぶとぬかの匂いがきつい。

 

最初取り寄せた時に、ものすごくぬか臭くて

なんかハズレ引いてしまったのかと思いましたが

 

味噌汁にしたらマシになると思ったけど、ぬか臭い匂いが消えない。

 

問い合わせしたところ、普通の豆味噌よりも米麹が多いからそう感じるのかもしれません。送った時の製造と同じものを嗅いでみましたが、特にぬか臭いとかは無かったです。

 

ということは、僕がアカンだけなのか。

いや娘もなんか匂うと言ってたし、アルバイトさんもちょっとぬかの匂いしますね。と言ってたので。

 

まぁ白味噌を取り扱うのは難しいのかなぁと思いました。

 

 

でも甘めの味噌汁が良い。

 

 

そこで白味噌ではないけれど米糀が多いお味噌を見つけました。

 

 

これが美味い。

美味いんだけど、、、、高い。

 

 

業務用として仕入れると、普通のお味噌の4倍以上の値段はする。

 

 

そこに国産豚バラ、淡路島の追熟玉ねぎ、北海道産玉ねぎ、人参、無添加のダシ、海の精の塩、、、

 

 

どう計算しても、定食の脇を固める存在の味噌汁が

 

 

メインのおかずよりも原価が高くなってしまう。

 

 

 

でも、この味噌を使いたい。

 

 

 

ここはもうお味噌汁(とん汁メイン)の定食にしよう。

もともと、おかずにもなるとん汁を考えてはいたけど

 

結果メインとなる存在になりました。

 

とん汁定食

 

 

さぁ、

メインメニューの「奇跡のしらす丼」と

重要な汁物「とん汁」が決まった

 

 

主菜の焼き魚はどうする?

 

 

ありがたいことにサーフィンで知り合いになった

 

同い年の方が干物屋さんをしている。

 

 

今度、カフェから定食屋にしようと思うんやけど

お魚ってどうやって仕入れたら良いかな?と相談したら

 

たくさんの試食用のお魚を持ってきてくれて

 

さらに焼き方も教えてくれた。

 

 

これはありがたかった。

 

店舗用の魚焼きグリルを購入したは良いけど

ちゃんとした使い方なんてYouTubeでも載ってない。

 

そこから妻と娘には豚汁とお魚を食べてもらう日が続きました。

 

 

こうやって書いていると

 

僕が考えて、選んで、全て決断してるように思われますが

 

 

いやいや、

 

 

ほとんど、些細なことがあるたびに

 

妻に相談してます。

 

 

この味噌でいいかな?

 

器はこれでもいい?大きさとか大丈夫かな?

 

 

 

などなど、もう決断の前にはたいがい相談もあるし

 

なんか失敗した時に

自分ひとりで責任を負うのが怖いのも正直あります。

 

たとえ失敗したとしても、妻を責める為にではなく

 

自分一人で決めたわけじゃないから。ていうワンクッションがほしかった。

 

 

40年近く生きて来て

 

ほんまは主役になりたいくせに

 

2番手、いや3番手の人間だなぁって思います。

 

 

色々とアイデアは浮かぶし、行動となればすぐに動くけど

 

その合間にある「決断」が苦手。

 

 

小さい頃からいろんなものに興味を持ち

習い物に手を出すが

すぐ飽きたり嫌になると辞める。

 

そういう逃げ癖なんてものは大人になっても中々取れない。

 

いや大人になる程、癖なんてものはこびり付いた焦げよりも強固ではがれないもんで。

 

 

でも楓荘をしてよかったのは、どんだけ言い訳しても

今までみたいに逃げれない。

この先の結果は自分が生んだもの。という事。

 

誰のせいにも出来ない。

 

 

「磯の浦 かえで食堂」

 

ほんまに今やって良かったのか。

 

もっと視野を広げれば他にもあるのかもしれない

 

でもこの長かったコロナ禍で

 

どんどん身を削られる。海外はノーマスクで人が溢れかえっているのに、日本でも人は多く出歩くようにはなったけど

 

以前までの状況に戻る保障もない。

 

あるとすれば、別の流れが生まれてくる予感だけ。

 

 

だからその変化を捉えるのなら

 

変更をするのなら9月中旬ぐらいを目処にスタートを。

 

か、これまで通りカフェのスタンスを変えずにやり続けるのか。

 

 

夏の最後に様子を伺いながら考えようなんて思ってた矢先

 

 

家族が順番にコロナに罹ってしまって

 

 

今状態を続けることを見定める機会がなくなり

何も出来ないのに悪戯に時間だけが過ぎていって

体力も奪われると、やる気も削がれて

余裕がなく焦りばかり募りました。

 

だからこそ

 

今回の方向転換は怖かった。いや怖いです。

 

予算とかも含め、手玉を出し尽くしたから。

 

まだスタートしたばかりで結果なんて出てないし、これからなので。

 

 

たかだか提供メニューを変えただけでたいそうな。と思うかもしれませんけど

 

家族経営の小さな個人店

荒波に出港した気分です。

 

 

お魚たちが上手いこと味方についてくれて

 

これから賑わっていけたらと願います。

 

味とボリュームには

自信を持っているので。